あっという間に3月です。
今年も2月は逃げるように
過ぎていきました。
そして3月もまた去るように
過ぎるのでしょう。
早い。早すぎる。
やはり1日の猶予もありません。
今月も引き続き、
晴耕雨耕&風耕でいきます。
(カメハメハ大王の真逆ね)
さて、
現在取り掛かっている作業ですが、
キャンプやカヤックのお客さんに使っていただく
「外のシャワールーム」を作ってます。
以前のブログで、さわりの部分だけ
紹介しましたが、少し間が空いたので
おさらいからはじめますね。
まず、設置場所。これまであまり有効に活用できていなかったこのデッキ部分に作っていきます。
ということで、まずはウッドデッキを撤去し(一部は残しておきます)、シャワー室の基礎となるブロックを据える溝を掘ります。
同時に排水の確認もしておきます。
ブロックを据えました。シャワールーム2つ分の間取りが見えてきましたね。
ブロックで囲んだところがシャワー室で残したデッキ部分が更衣室になります。
と、ここまでのところは以前のブログで紹介しました。
ではここからはその後の進捗状況をお伝えします。
続いては整地です。シャワー室なのでフラットに整地せず水勾配を取ります。今回は約1%の水勾配を取りました。
1%の勾配とは?
シャワー室の1辺がだいたい1mなんですが、排水溝に向かって1cmづつ下がるように勾配をとったので、1%勾配です。
あらかじめブロックに引いておいた線を確認しながら適当な長さの角板地で均すと、やりやすいです。
ま、狭いですからね。簡単です
きれいに整地できたらバサを入れて再びならします。
バサとはモルタルのカラ練りです。水は加えずにセメントと砂だけを混ぜたものです。
これを地の上に3cmの厚さに敷き均します。車が乗るわけではないので3cmも厚みがあれば十分だと思います。
そしたら小石を敷き詰めていきます。シャワー室なので裸足で乗ることが多いと思われます。石はできるだけ平たいものを選びます。
金づちで軽くたたきこみながら凸凹しないように敷き詰めます。
小石が敷き詰められました。水を打って固まればシャワー室の床の完成です。
ブロックの天端も仕上げました。(順序が逆になりました。本来はブロックを据えるときに一緒に仕上げます)
デッキの端に框も取り付けました。框というと大げさですね。撤去したデッキ材を横向きに取り付けただけです。
ですが、これで大引きの小口とデッキ側のブロックが隠れました。
デッキ側のブロックだけ「なみ」を使ってたのは結局隠れるからです。
それ以外には「よこ」を使ってるのは、横金を入れてるわけではなく、上物が建った後もブロックの天端が見えるからなのですが、、、
それについては続きを見ていただきましょう。
では、上物を建てていきます。
以前のブログでも書きましたが、在来工法でもツーバイ工法でもなく今回は『風来望工法』で建てます。
まずは柱に溝を掘ります。溝の大きさは、W=30mm D=15mm
溝切カッター?そんなん持ってないからトリマーでですよ。
柱6本に、都合8本の溝を掘る。地味~で時間のかかる作業に、「この柱は煉獄さんで、あの柱が義勇で・・・」などとぶつぶつ言いながらやってました。
はい。かなり疲れてます。
余談になりますが、先日、外壁をカバー工法でDIYしたときも「これがウォールマリアで、巨人が攻めてきたら」とぶつぶつ言いながらやってました。
はい。病んでます。
ですが!!
『風来望工法』は溝を掘ったら後は早い!
さあ!建てましょう
じゃ~ん!建ちました!これが『風来望工法』。
わかりますかね?柱に掘った溝に板を差し込んでるんですよ。
これだと板1枚で外壁と内壁が同時にできちゃう!しかも柱の溝に差し込むだけなので、ほとんど手間もかからない。
柱の溝堀は面倒ですけどね。
画期的でしょ?
な~んてね。
風来望工法なんて名前つけましたが、道路際の法面工事などで土留めによく使われてるやり方ですよね。
地面にH鋼を突き刺して丸太とか分厚い板で壁にしてる、あれです。あれにヒントを得たってわけです。
ちなみに壁に使用してる板は足場板です。足場板を木工所に持ち込んでプレーナーをかけてもらったものです。
が、所詮は未乾燥の荒材。反りや曲がりはひどいもんです。
当然、板と板の間に隙間が空くわけで、そのままだと中学生の男子が喜ぶシャワールームになってしまいます。
そこで、目地押さえに胴縁を打ってます。内装用の巾木とかでもいいんですが、内装材は高価なので胴縁にしました。
それと反省点ですが、足場板みたいな分厚い板を使う必要はなかったです。
破風板とかでも良かったと思います。幅は足場板と同じくらい広いけど、厚みは半分くらいのもありますもんね。
薄ければ柱の溝堀も楽ですし、値段も足場板の半分くらい。。。
失敗したな~。
この失敗は次に生かしたいと思います。
話を戻しまして、中はこんな感じになってます。間柱と筋交いと火打ちは、撤去したデッキ材を再利用しました。
先ほど溝堀した柱は、撤去したデッキの大引きで、頭繋ぎと壁の足場板だけが新しい材になってます。
撤去した材も決して無駄には致しません。全て再利用します。これモットー。
ファイアプレイスの横にベンチも作ります。もちろんこれも撤去したデッキ材。
ちなみに束石ももちろん再利用です。
まだビス止めもしてませんし、やっつけ仕事で作ってるベンチですが、完成したらご利用ください。3m半の長尺ベンチです。
再び話を戻しまして、シャワールーム。ちょっとわかりにくいですが、壁の下には隙間を空けてます。外国のシャワールームっぽいでしょ?
ブロックの天端が見えたままになる、っていうのはこういう事だったんです。
ということで、外のシャワールームはここまで完成しました!
あとは間仕切り、扉、そして屋根です。
ただ、屋根と扉については大体構想ができてるんですが、間仕切りは、大いに悩んでます。
配管を壁の中に収めたいので、間仕切りだけは、風来望工法は使えず、なんらかの壁材を両側から貼るしかありません。
さあ何がいいでしょう?
ここまでくれば、材は木しかないと思うのですが、、、
希望は、厚みは10mmほど幅は200mmくらい、プレーナーがかけてあってできればサネ加工してあるもの。そして安い。これ絶対。
そんなん、ある?
それと屋根なんですが、これは画期的な方法が思いつきました。
どんな方法かというと、
そもそもは、外シャワーなので屋根なしの予定でした。
ただここは風来望本館のデッキから見下ろす場所なので、屋根はなしでも、なんらかの目隠しが必要ではありました。
で、いろいろ考えた末、思いついたわけですが、
これは本当に「超」画期的です。
外シャワーの屋根としては申し分なく、本館から見下ろしても目障りでなく、そして安く作れる。
さあどんな屋根だと思います?
ヒントは、造園屋に関係ある。です。
あるじは元造園屋なんですがね、応援で携わったことがあります。
では、答えは施工が終わってからのお楽しみという事で。
さて、
その外シャワーを見下ろす風来望本館の海側デッキですが、あれからだいぶ手を加えました。
が、
その時のブログに書いたように、リアルアフターは、実際に風来望で見ていただきたいので、ここでも全てをお見せすることは致しません。
でも、どうしても語りたいストーリーがあるんです。
それは、
この画像を見ながら語ります。
ご覧のように新しいデッキ上にベンチとカウンターテーブルを設置してます。
でもこれには新しい材木を使ってません。古い材料を使ってます。
どうせなら、新しい材木で、色もデッキに合わせて作ったらいいのにと思われた方も多いかもしれません。
実際、女将もそう思ってるようです。
しかしこれは、絶対に譲れないあるじのこだわりなんです。ここに、ストーリーがあるんです。
ここのデッキは、先日新たに作ったものです。いわゆるブランニューです。
じつは以前から、ここにはウッドデッキがありました。しかし11年の歳月の中で、腐れが進行し、先々月、撤去いたしました。
そのデッキの腐ってない部分を集めて作った。それが画像にあるベンチです。
そしてカウンターテーブルは、別館HUTの前のデッキに使用していた足場板です。こちらも昨年暮れに刷新したときにでた廃材です。
廃材で作ったベンチとカウンター
いくら腐ってない部分を見繕って作ったとはいえ、腐れが進行し、撤去となった廃材の一部。ベンチやテーブルに作り替えても外で雨ざらしで使用する以上、長くはもたないでしょう。
でもいいんです!
こうやって新旧が一堂にそろうことに意味があるんです。
これは、思い入れ、なんかな。
ウッドデッキを作ったときのこと、この材を使うに至った紆余曲折、ここでの日々、たくさんの出来事、多くのゲストさんが楽しまれたこと、
思い、思い、思い、
色んな思いが出てきて、今まで風来望の一部だったのだと思うと簡単には廃棄できないんですよね。
まだ活躍できる命。例え短くても、新たな命で、再びお客さんに楽しんでもらえたならば、奴らも本望なんじゃないかと、勝手に思ったりするわけです。
以前からのお客さんにはぜひ説明したいですね。「これ、古いデッキで作ったんですわ」って。
ま、シャイガイなんで多くは語りませんけどね。
それでは
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ホリデーパーク風来望 施設案内
ドミトリー 素泊まり1泊2500円~
他、テントサイト、別館Hut、RVパークあり
レンタルカヤック
シングル艇 3000円/1艇~
タンデム艇 4000円/1艇~
BBQ 1人前1500円~
詳しくは風来望ホームページをご覧ください。
https://www.amakusa-guesthouse.com/
お問い合わせ
mail:fuuraibou-aruji@ivy.ocn.ne.jp
TEL:0969-42-3911
お気軽にお問い合わせください。
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Posted by 風来望あるじ at 22:38│
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