2020年11月11日

すいません!8ヵ月ぶりの更新です






ツワブキの花が咲く季節になりました。
ご存じですか?
ツワブキの花の季語。


『初冬』です。


今年ももうこんな季節になりました。

毎年この時期は、
大好きなヒラスズキ釣りのシーズンの始まりに
ウキウキする反面、
風来望の閑散期の始まりに、
一抹の寂しさを覚えます・・・



そんな今日この頃。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

お元気でしたか?
超お久しぶり!
風来望のあるじです。

長らくのご無沙汰、
大変失礼しました。




さて、10年です。

10年経ちました。



今年の3月にYouTubeを始めて、
以来8ヶ月ほどブログを放ったらかしにしている間に、
風来望は10歳になりました!


ただ、
今年は新型ウイルスの蔓延で
10年をお祝いするモードにはとてもなれず、
スルーしていた次第でございます。

申し訳ございませんでした。



まあでも風来望にとって10年なんて
ただの通過点に過ぎませんから。

そうですね~
30年、40年経ったら盛大にやろうかな。

その頃あるじは67、77歳!
その歳になってまだ元気に風来望をやってたら
大感謝祭!!
盛大にやりたいですね。



それよりも忘れてはいけません。

風来望が10年経ったということは、
このブログ「風来望Diary」も10年経ったわけです!

途中何度も中断してますし、
引っ越しもしてますので、
初めからご覧になっておられる方は
もうかなり少ないとは思いますが

この気ままなブログに長いことお付き合いいただき
本当にありがとうございます。



思い返せば、この「風来望Diary」は、
風来望が開業する前、開業準備の模様を
載せるところからスタートしました。

残念ながら引っ越し前の記事は残ってないので、
読み返すことはできませんが、

これから風来望を世に出すに当たって、
一人でも多くの方に知ってもらおうと
あれやこれやを
一生懸命書いていたのを覚えています。


それから10年。


あっという間の10年だったという感もあります。
なんとなくのうちに10年経っちゃったな
という思いもあります。


でも改めて思い返してみると、

本当にいろんなことがあり、
多くの人に支えられた、
とても充実した10年だったと思います。

そして
よくここまでやってこれたもんだ、
と自分を誉めたくもなったりします。


それが10年を迎えたあるじの心境です。



とまあ思いは色々ですが、
ひとつだけ言えることがあります。

それは
「もっと風来望をよくしたい」
と常に考えながら来たことです。



なのですが、それが10年経ち、
ここ最近は「もうこんなもんでいいかな」
と考えてしまうことがたまにあります。


それは、必死だったあの頃から、
多少なりの余裕が出たゆえの
『慢心』かもしれません。


ダメですね。

10年でこんなことでは、
20年30年後を盛大に祝うことなど
夢の又夢ですよ。

まだまだガツガツ行かんとイカン!


そう自分に言い聞かせるあるじです。




で、

風来望の閑散期へと入り始める初冬。

例年ならば、神戸へ1ヵ月ほど帰る時期なのですが、
今年はコロナの影響でキャンセル。

代わって、メンテナンスという名のDIYを
前倒しでガツガツやっていこうと思います!!


10年経ってかなり老朽化が進んできた風来望。
ウッドデッキのやり替えなど、
メンテが必要な個所は目白押し!


その中でトップバッターに来るのが、




こちら!
木製の外部階段のメンテナンス。

こちらの外階段、設置から既に7年近くが経過し、
かなり老朽化が進んでいます。

もちろん防腐塗装は毎年行い、
踏板などは適宜交換しているので、
大きな腐食などはありませんが、

そもそも勾配がきつく、
また昇降の際にたわんだり、揺れたりと
以前から安全面で難がありました。


そこで!

今回は、この外階段を完全に作り変えます!

それも腐食の心配のない『石』で作り、
また勾配も緩くして
安全で昇り降りのしやすい階段に
リニューアルしたいと思います!!



とまあ、書くと簡単そうですが、
これはかなりの難工事になると思います。

ゆえに
今まで心配しつつも
木製階段だったわけですけどね。



では、
ちょっとうまく作れるかどうか自信がないのですが、
やると言ったらやるの精神で、
さっそくいきましょう!




まずは下地作りから。
今回は既存の階段の左隣に新設します。
スコップで階段を作る部分の地面を掘り下げます。

※既存の階段は新しいのができた時点で
撤去します。それまではご利用頂けます。





完了。
奥行3m 幅1mです。
深さは一番浅いところで20㎝ほど。

勾配のついている地面でしたが、
ほぼフラットになるように掘り下げてます。


既存の階段の下に盛ってるのが
掘った際に出た土です。




続いてクラッシャーランを敷きます。
これもフラットになるように均します。




続いて転圧作業。
しっかり地を固めます。

といっても
バタ角でバンバン突いてるだけですが。







では石を積んでいく!
のではなく、その前に作業は、
石垣の上に移ります。




石垣を上から見たところ。
なるほど。
こうなってるんですね。


はい!

ここでこの写真を見て、
あることに気が付いた人はスルドイ。


え、気付かない?


造園屋ならわかるはず。
よく見て考えてみてください。
どうすればより楽に階段がつくれます?



では続きを見ていきましょう。




石垣の上はちょっとした植え込みになっていて、
生垣にハマヒサカキが植えられています。

まずは階段の降り口にあたる部分の植木を
撤去します。




作業しやすいように
枝を短くカットして、





掘り取ります。
これで植木の撤去は
完了。





更に
左の大きな石の周りの土も
取り除きます。

さあ、もう気づきましたね?




そう!
この石を撤去するんです!

しかし推定数百キロの大石。
クレーンもないので、
下に落とすしかありません。

石を留めていたコンクリートもハツり、
先ほどのバタ角を使って、
「てこの原理」で落としにかかります。


しかし。。。


支点から力点までの距離が短く
数百キロの石を落とすまでの力を
加えられない。





そこで長い鉄パイプを用意。
支点から力点の距離を充分にとって、、、





グイッ!





ドスン!!



いや~、緊張の一瞬でしたね。
でも無事落ちました。
これで、石の撤去一つ目
完了です。


続いて二つ目の石を撤去します




二つ目に撤去するのは、
家側の石です。

まずは石を落とす地面に
石がはまるくらいの穴を軽く掘っておきます。

続いてハツリで石を留めているコンクリートを
ハツっていきます。




あとはさっきと同じ要領ですね。
鉄パイプを使って「てこの原理」で
石を落とします。

先ほどよりも小さいですが、
この石も100kgはありそうです。
慎重に慎重に。




ドスン!
今度も無事に落ちました。


ちなみにこの石は再利用します。




向きを変えて、面を出し、
土決めしたら、
踏み台の完成!
ここから外階段へと続いていくわけですね。





これで土留めに関係ない石垣上部の撤去完了。
石垣が低くなった分、階段も低くできる、
というわけです。



それでは今回の作業はここまで。
次回からは、石積みに入ります!

ちなみに新しく作る階段は、
踏みしろ30cm蹴上20cmで
段数は10段になる予定です。


さて、うまいこと作れるかなあ・・・
かなり不安です。






笠松瀬に沈む夕陽。
ろうそく岩?

じゃないなあ。。。
だいぶずんぐりむっくり。
さしずめ「溶けたろうそく岩」かな。

冬が近づき、
夕陽はだいぶ南に沈むようになりましたね。




しばらくYouTubeに注力しており、
長いことご無沙汰しましたが、
今後はブログと両立していこうと思います。

またよろしくお願いします。












それでは


  
Posted by 風来望あるじ at 21:03Comments(0)天草田舎暮らし

2020年02月22日

10年にして初の





な~にをやってるんでしょうか?




消防の放水訓練?



違います!





本当は、こうやって
下向きに使います。




お解りですかね。


答えは、
高圧洗浄機で屋根瓦の
洗浄をしているところ。
でした!



どのくらい綺麗に
なるのかというと、




これくらい。
画像上側が洗浄した側
下側がまだしてない側。

恐るべし!
高圧洗浄機の威力。




しかしまた、
なんで屋根側の洗浄などを・・・?
と思われるでしょう。



風来望の屋根瓦は、
九州地方に多いセメント瓦なのですが、
これが年月が経つと、
写真のようにセメント気が抜けて、
表面がカサカサになるんですよね。

これを放置しておくと、
さらに劣化が進んでもろくなって、
雨漏りし始めたりするのだそう。

そうなると、瓦の葺き替えと
なるのですが、
それには多額の費用が・・・


なのでそうなる前に、
手入れをしておこうと
いうわけです。


具体的には
瓦に塗装を施すわけですが、
汚れた瓦に塗装しても、
塗料がすぐに剥げてしまうのだとか。


なので、塗装前に
瓦を洗浄していると、
そういうことです。



なんでもDIYせんとね。




が、

いかんせん20数年分の
汚れが積もりに積もった屋根瓦。
洗浄作業だけでも1日半。


そしていよいよ
塗装作業に入るわけなのですが、
これがまた、、、






まずは下地材から塗っていきます。
シーラーと呼ばれるもので、
まあ瓦と塗料の接着剤の役割を
するものですね。

今回、色は無色のクリアを選択。




しまった。クリア色は失敗です。
塗ったところが全然分からん。。。

一応、写真左半分が塗った側。
右半分が塗ってない側。
色付きのシーラーにすれば良かったよ。




そしてこの塗装作業が、
ごっつ果てしない・・・

腰もとてつもなく
痛い・・・

腰に爆弾を抱えるあるじは
1日で7列が限界か。
それ以上やると腰が分裂する。



瓦は片面が50列弱。
両面で100列。
カンペーちゃんと2人でやったとして、
下地を塗るだけで、7日ほど。
本塗するのにさらに7日。

都合14日。

果てしない・・・




この大空と
広い海原のように
果てしない・・・

松山千春のあの歌が
頭の中で繰り返されるよ。。。


ふう。

いつの日か終わるよう、
力の限りやってやりますか。
凍えた両手に息を吹きかけて、
ね。





それにしても、実際問題
いつまでかかるでしょう。

毎日やることは当然不可能ですからね。

天気の加減以外にも、
仕事の都合もあります。


今年は暖冬のせいか、
2月でもちょくちょくゲストさんおられるし、
今は毎週金曜日に『あるじナイト』も
やってますからね。



昨日は、
2020年1回目のあるじナイトでした!
メニューはこんな感じね。

『あるじナイト』は3月いっぱいまで
毎週金曜日開催!
よろしく!!





『あるじナイト』をやるということは、
当然、魚も釣りに行かないとなりません。

まとうダイ初めて釣りましたよ!
スロージギングで。
ちょっと小さいけどね。



そして今のあるじは、
このような実務以外に
とてもハイプレッシャーな仕事も
抱えてるんです。



何かというとですね、

じつは、娘の通う中学校で
講和を依頼されまして・・・
しかも50分も。

地元の起業家として
子供たちが夢を持つような話をして欲しいと。


はあ。
まあ確かに夢追い人ですけど。


いやしかし、あるじのような
おこちゃま大人によく頼みますね。
何しゃべるかわかりませんよ。

ヒラスズキのポイント開拓の魅力とか。



なんてね。

まあ、話の構図は既にだいたい出来てますが、
それを講和できるまでにまとめ上げるのにも
時間が必要。



などいろいろ考慮すると、、、


屋根塗装の完了は、
GWまでには
なんとかってとこかな。



やっぱ果てしないわ。

ぼちぼちやろ。











それでは



  
Posted by 風来望あるじ at 16:48Comments(0)天草ゲストハウス田舎暮らし

2020年02月03日

動き続けること





2月。


1年で一番の厳冬期にあたるこの月は、
あるじにとって特別な月でもあります。


11年前、
天草に移住してきたのが、
2月だったのです。


南国だと思っていた天草の
予想外の寒さが、
まだ家具もないガランとした市営住宅では、
ことさら身に染みたのを
今もよく覚えています。



・・・


いい機会です。
ちょっと語りましょうか。
あるじの移住のこと



上の描写が暗示するように、
あるじの天草生活は、
決して順調な滑り出しでは
ありませんでした。


それでもこうして天草に定住し、
11年もの間、暮らしてこれたのは、
断固たる覚悟と
強固な意志が
あったから。



といえば、やっぱり
になります。


このブログでもさんざん書いていますが、
あるじが移住の地に天草を選んだのは、
いつでもヒラスズキ釣りに行ける環境に
身を置きたかったからという、

普通に考えて
しょうもない、どうでもいい、
理由。


そこにゆるぎない決意があったのかと
問われると、

ほとんどなかったですね。。。

あったのは、ヒラスズキ釣りに対する
強いあこがれだけ。



にもかかわらず、
そんなに甘くないと言われる
移住、田舎暮らしを
11年も出来ているのは、

「運」と「タイミング」に恵まれたから、

だと思っています。






これ以上語るには、
さらに時を遡る必要がありそうです。
20年前まで戻りましょう。


あるじの人生が動いたのは、
世間がミレニアムで盛り上がる
2000年。
27歳の時でした。


超就職氷河期に社会に出て、
就職戦線にもれなくあぶれたあるじは、
先の見通しが全く立たない中、
手を差し伸べてくれた会社に
深く考えることなく飛びつきました。


しかしサラリーマン生活は、
よく考えずに入った会社は、
まったく性に合わず、
焦燥と苛立ちだけがつのる毎日でした。

「自分の人生これでいいのか。
こんなはずはない。」ってね。

まあ、言ってしまえば
若い頃によくある葛藤ですわ。



結局そんなサラリーマン生活に
5年で終止符を打ったあるじ27歳。
人生はいよいよ動き始めます。


といえば格好いいですが、ま、
いわばレールから外れたわけで、
お決まりの流転の人生が
始まったわけですよ。


が、
今となってはこれが貴重な経験でした。

ここで様々な経験を積む中で、
あるじの心に、ある大きな何かが
芽生えはじめるのです。

そしてそれは今なおあるじの行動に
多大な影響を与えるものなのですが、
今まで、それが何だったのか、
うまく表現できずにいました。


が、先日読んだとある本に
「まさに言いたかったのはこれだ!」
ということが書いてありましたので、
ここで、その表現を引用させて頂きます。


27歳でレールから外れ
流転の人生を送る中で
心に芽生え、
今なおあるじに影響を与えるもの。


それは
『まじめに生きる必要はない』
という考えです。


といっても、ちゃらんぽらんで、
だらしなく、いいかげんに生きる
という意味では、
もちろんありません。


普通とか
一般的とか
当たり前とか
常識とか
そういうものにとらわれずに生きる
ということです。


たとえば、、

ちゃんとした会社にお勤めして、
定年まで勤めあげ
安定した生活を送るのが
当たり前で、
それが幸せな生き方に違いない、
みたいな考え。


今は少し変わりつつありますが、
以前はごく一般的で普通の
考えだったと思います。



でもそうじゃない。
人はいろんな生き方ができる。

そう気づいたとき、
もっと自分の気持ちに正直に、
思うがままに生きてもいいんじゃないか、
いや、そう生きよう。

と考えるようになったのです。





余談ですが、
あるじはニュージーランドを放浪中に、
ピアスをあけました。
自分で取り外せないボディピアスを。


それはNZ生活の勢いも
あったと思いますが、
ホワイトカラーには絶対に戻らない、
という決意でもありました。

ピアスをしてたら出来ないような
堅苦しい仕事も生き方も、
俺にはあわない。


今、あるじのトレードマークにもなっている
左耳のピアスには、
そんな思いが込められているのです。





それから数年後の11年前、
あるじは自分の気持ちに正直に、
思うがままに天草に移住しました。


その後のことは
みなさんご存じのとおりです。


「まじめに生きない」生き方は、
ここ天草西海岸でさらに勢いを増し、
毎日思うがままに、やりたいことを
やらせて頂いているというわけです。


思えば、自分の気持ちに正直に、
やりたいことをやるというのは、
内発的動機付けによる活動そのもので
そこにあるのはモチベーションの固まり。

しかも変に飽き性なもんだから、
逆にやりたいことが次から次へと
湧き出てきて、
そりゃあ熱中もするし、
毎日面白くて楽しくて仕方ないわけで、

時々人から「田舎って飽きない?」って
言われますけど、絶対ありえないですね。






で、
今年また新たにやりたいことが
あるんですけど、、、



まだ秘密にしときたかったんだけど、
この機会だから言っちゃおっかな~!




少し前のブログで、
食堂の模様替えをしてるって話を
しましたよね。

それが終わるまで
魚を捌くとこがないから
ヒラスズキ釣りに行けないって話。

覚えてます?



その模様替えが、
ほぼほぼ完成に近づきましたんで、
一部を公開いたしましょう!




風来望にゃあ一人でこられるゲストさんも多いもんでさ。
食事がBBQだけってわけにはいかなくてね。
小さな食堂を始めようってわけさ。

メニューだって?
勝手に注文してくれりゃあ
できるもんなら作るよ。

営業日?
魚があるときってのが、
俺の営業方針さ。

小林薫はいないけど、
あるじがマスターやってるよ。

4、5人で満席の小さな店だけどさ、
来てやってよ。天草の深夜食堂















冒頭に言いました。
「運が良かったのだ」と

大した計画も準備もなく、
しょうもない理由で移住しておきながら、
こんなに楽しく充実した日々が過ごせるのは、
「運が良かった」のだと。


本当にそう思っています。



でも


「運」は
自ら掴みに行くもの。



あるじは27歳でレールから外れ、
動き続けてきたからこそ、
この20年、いくつもの「運」を掴み
ここまでこれた。
そう思っています。

チャンス、タイミング、
あまたのキーパーソンとの出会い。

27歳のあのとき、人生こんなもんだと
思考を停止させ、安定と平穏の
日々を選択して動いていなければ、

多くの運を掴み損ねていたでしょう。
「まじめに生きない生き方」にも
気づくことはなく、毎日がこんなに楽しくて
充実することはなかったでしょう。




大切なのは、動き、動き続ける事。
動き続けることで様々な運に巡り合い、
掴むことができる。
あるじはそう信じています。







以上をもちまして、
あるじの移住に対する持論を
(ちょっと人生論も)
終わりたいと思います。

みなさま
ご清聴ありがとうございました。







ただ・・・
1人身ではないんでね。


ついてくる嫁さんは大変だと思います。
やっぱり女性は安定を求めますからね。

なのでしょっちゅう喧嘩になります。
「また始まった!いい加減にして」ってね。

でもあるじを止めることはできないのは
もう充分わかってるんだと思います。
最後は許してくれます。



すまんね。

今度、食堂に来てなんか注文してよ。
できるもんなら作るよ。
















それでは

  
Posted by 風来望あるじ at 20:13Comments(1)熊本天草田舎暮らし