2020年02月03日

動き続けること





2月。


1年で一番の厳冬期にあたるこの月は、
あるじにとって特別な月でもあります。


11年前、
天草に移住してきたのが、
2月だったのです。


南国だと思っていた天草の
予想外の寒さが、
まだ家具もないガランとした市営住宅では、
ことさら身に染みたのを
今もよく覚えています。



・・・


いい機会です。
ちょっと語りましょうか。
あるじの移住のこと



上の描写が暗示するように、
あるじの天草生活は、
決して順調な滑り出しでは
ありませんでした。


それでもこうして天草に定住し、
11年もの間、暮らしてこれたのは、
断固たる覚悟と
強固な意志が
あったから。



といえば、やっぱり
になります。


このブログでもさんざん書いていますが、
あるじが移住の地に天草を選んだのは、
いつでもヒラスズキ釣りに行ける環境に
身を置きたかったからという、

普通に考えて
しょうもない、どうでもいい、
理由。


そこにゆるぎない決意があったのかと
問われると、

ほとんどなかったですね。。。

あったのは、ヒラスズキ釣りに対する
強いあこがれだけ。



にもかかわらず、
そんなに甘くないと言われる
移住、田舎暮らしを
11年も出来ているのは、

「運」と「タイミング」に恵まれたから、

だと思っています。






これ以上語るには、
さらに時を遡る必要がありそうです。
20年前まで戻りましょう。


あるじの人生が動いたのは、
世間がミレニアムで盛り上がる
2000年。
27歳の時でした。


超就職氷河期に社会に出て、
就職戦線にもれなくあぶれたあるじは、
先の見通しが全く立たない中、
手を差し伸べてくれた会社に
深く考えることなく飛びつきました。


しかしサラリーマン生活は、
よく考えずに入った会社は、
まったく性に合わず、
焦燥と苛立ちだけがつのる毎日でした。

「自分の人生これでいいのか。
こんなはずはない。」ってね。

まあ、言ってしまえば
若い頃によくある葛藤ですわ。



結局そんなサラリーマン生活に
5年で終止符を打ったあるじ27歳。
人生はいよいよ動き始めます。


といえば格好いいですが、ま、
いわばレールから外れたわけで、
お決まりの流転の人生が
始まったわけですよ。


が、
今となってはこれが貴重な経験でした。

ここで様々な経験を積む中で、
あるじの心に、ある大きな何かが
芽生えはじめるのです。

そしてそれは今なおあるじの行動に
多大な影響を与えるものなのですが、
今まで、それが何だったのか、
うまく表現できずにいました。


が、先日読んだとある本に
「まさに言いたかったのはこれだ!」
ということが書いてありましたので、
ここで、その表現を引用させて頂きます。


27歳でレールから外れ
流転の人生を送る中で
心に芽生え、
今なおあるじに影響を与えるもの。


それは
『まじめに生きる必要はない』
という考えです。


といっても、ちゃらんぽらんで、
だらしなく、いいかげんに生きる
という意味では、
もちろんありません。


普通とか
一般的とか
当たり前とか
常識とか
そういうものにとらわれずに生きる
ということです。


たとえば、、

ちゃんとした会社にお勤めして、
定年まで勤めあげ
安定した生活を送るのが
当たり前で、
それが幸せな生き方に違いない、
みたいな考え。


今は少し変わりつつありますが、
以前はごく一般的で普通の
考えだったと思います。



でもそうじゃない。
人はいろんな生き方ができる。

そう気づいたとき、
もっと自分の気持ちに正直に、
思うがままに生きてもいいんじゃないか、
いや、そう生きよう。

と考えるようになったのです。





余談ですが、
あるじはニュージーランドを放浪中に、
ピアスをあけました。
自分で取り外せないボディピアスを。


それはNZ生活の勢いも
あったと思いますが、
ホワイトカラーには絶対に戻らない、
という決意でもありました。

ピアスをしてたら出来ないような
堅苦しい仕事も生き方も、
俺にはあわない。


今、あるじのトレードマークにもなっている
左耳のピアスには、
そんな思いが込められているのです。





それから数年後の11年前、
あるじは自分の気持ちに正直に、
思うがままに天草に移住しました。


その後のことは
みなさんご存じのとおりです。


「まじめに生きない」生き方は、
ここ天草西海岸でさらに勢いを増し、
毎日思うがままに、やりたいことを
やらせて頂いているというわけです。


思えば、自分の気持ちに正直に、
やりたいことをやるというのは、
内発的動機付けによる活動そのもので
そこにあるのはモチベーションの固まり。

しかも変に飽き性なもんだから、
逆にやりたいことが次から次へと
湧き出てきて、
そりゃあ熱中もするし、
毎日面白くて楽しくて仕方ないわけで、

時々人から「田舎って飽きない?」って
言われますけど、絶対ありえないですね。






で、
今年また新たにやりたいことが
あるんですけど、、、



まだ秘密にしときたかったんだけど、
この機会だから言っちゃおっかな~!




少し前のブログで、
食堂の模様替えをしてるって話を
しましたよね。

それが終わるまで
魚を捌くとこがないから
ヒラスズキ釣りに行けないって話。

覚えてます?



その模様替えが、
ほぼほぼ完成に近づきましたんで、
一部を公開いたしましょう!




動き続けること
風来望にゃあ一人でこられるゲストさんも多いもんでさ。
食事がBBQだけってわけにはいかなくてね。
小さな食堂を始めようってわけさ。

メニューだって?
勝手に注文してくれりゃあ
できるもんなら作るよ。

営業日?
魚があるときってのが、
俺の営業方針さ。

小林薫はいないけど、
あるじがマスターやってるよ。

4、5人で満席の小さな店だけどさ、
来てやってよ。天草の深夜食堂















冒頭に言いました。
「運が良かったのだ」と

大した計画も準備もなく、
しょうもない理由で移住しておきながら、
こんなに楽しく充実した日々が過ごせるのは、
「運が良かった」のだと。


本当にそう思っています。



でも


「運」は
自ら掴みに行くもの。



あるじは27歳でレールから外れ、
動き続けてきたからこそ、
この20年、いくつもの「運」を掴み
ここまでこれた。
そう思っています。

チャンス、タイミング、
あまたのキーパーソンとの出会い。

27歳のあのとき、人生こんなもんだと
思考を停止させ、安定と平穏の
日々を選択して動いていなければ、

多くの運を掴み損ねていたでしょう。
「まじめに生きない生き方」にも
気づくことはなく、毎日がこんなに楽しくて
充実することはなかったでしょう。




大切なのは、動き、動き続ける事。
動き続けることで様々な運に巡り合い、
掴むことができる。
あるじはそう信じています。







以上をもちまして、
あるじの移住に対する持論を
(ちょっと人生論も)
終わりたいと思います。

みなさま
ご清聴ありがとうございました。







ただ・・・
1人身ではないんでね。


ついてくる嫁さんは大変だと思います。
やっぱり女性は安定を求めますからね。

なのでしょっちゅう喧嘩になります。
「また始まった!いい加減にして」ってね。

でもあるじを止めることはできないのは
もう充分わかってるんだと思います。
最後は許してくれます。



すまんね。

今度、食堂に来てなんか注文してよ。
できるもんなら作るよ。
















それでは


***************

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他、テントサイト、別館Hut、RVパークあり

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Posted by 風来望あるじ at 20:13│Comments(1)熊本天草田舎暮らし
この記事へのコメント
食堂 行きまーす♬
Posted by あひるちゃんあひるちゃん at 2020年02月03日 20:50
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