豊かな自然に囲まれて
のびのび過ごす田舎暮らしは、
健康的なイメージです。
でも意識して生活しないと、
運動不足に陥いるのは
田舎も都会も同じこと。
やっぱり車社会ですからね。
田舎も歩く機会が少ないんです。
いや、
公共交通が不便な田舎は、
都会よりもさらに車に頼りがち。
歩く機会は一層少ないかもしれません。
そこで、、、
突然ですが、今回あるじは、
トレッキングに挑戦してきました!
しかも!腰には登山用のカラビナを装着し、数十mのロープも用意しての本格装備で!!
どこへトレッキングに行くというのでしょうか。
おっと紹介が遅れるところでした。今回のポ、じゃなくてトレッキングには、優秀なガイドが同行します!
人呼んでロープの魔術師『まっつん』です。
SNS顔出しNGなので、後ろ姿ですいません。
簡単に紹介しましょう。まっつんは、先週スナフキンズで行われた30m級の杉の特殊伐採を行った張本人!
ダイキが動画やブログにアップしてたので、ご存じの方も多いと思いますが、先週スナフキンズでは、あるじ達の後ろにそびえるこの杉を伐採したのです。
伐採作業中のミノムシダイキ。
こんな巨木の伐採、もちろん一宿主にできるものではありません。造園の経験のあるあるじだってできません。
その高木伐採作業をクレーンも高所作業車もなく、身一つロープ1本で登ってこなしたのが、何を隠そう「まっつん」なのです!
彼は空師であり、クライマーでもあり、ジビエハンターでもあり、格闘家でもあり、造園屋でもありキノコ採集もたしなみ、山にルートを作るのも得意で、キャンプの達人で、海では素潜りが好きで、、、
という、挙げればきりがない程のサバイバル的アビリティの持ち主。
先月あるじがスナフキンズを訪れた際にたまたま遭遇し、すぐに投合、
「風来望に来た際は、ヒラスズキのポ、じゃなかったぜひ一緒にトレッキングを!」
と約束していたのですが、ついにその日が来た!というわけです。
紹介が少々長くなりましたが、それでは早速入山と参りましょう!
昼なお暗い鬱蒼とした森の中、アップダウンが続く山を進みます。
スマホのGPSを頼りに進みますが、迷わないよう、念のためところどころで木に目印のテープを巻いておきます。
そうやってルートを確保しながら一山超え、谷を下り二山目を登ったところで、、、
でた!海だ!!!うひょー高いな~!目がくらむ~
それではここからロープを使って降りま、ま、ま、
せん!
あまりにも高すぎます。80mはありそうです。まっつんが用意したロープは長いもので30m。とても届きません。
仮に届いたとしても、こんなとこから降りる勇気はとてもありません。
火サスもまっさお。目もくらむ高さです。
申し遅れましたが、ここは天草西海岸最後の秘境。
これまで西海岸を開拓しまくってきたあるじにとって、最後の最後に残されたまさに、最終最後の秘境です。
そう簡単にいかないことは想定内。だからこそのまっつんであり、この装備なのです。
さて、休憩がてらしばしこの絶景を眺めていた一行、腰を上げさらに奥を目指します。
しばし尾根伝いに進んだのち、海側へなだらかに傾斜している斜面を降りていきます。
なだらかとは言っても、先程のような絶壁ではないというだけで、ロープ無しでは滑り落ちてまともに歩けない急斜面。ロープを伝いながら慎重に降りていきます。
さあ、もう海が近いぞ!
そして、、、
再び海にでた!今度はだいぶ低い。高さは10mちょっとくらいか。
これなら降りれる!!
というわけでロープをセッティング!命をロープとまっつんに預けます。
そして降りる
降りる
降りる―
で、2人とも無事着地。下から見るとこんな感じ。
じつはここ、少し回り込めばロープ無しでも降りれました。
でもせっかくロープ持ってきてるんだから、ね。
と、余裕を見せるあるじ。
だが、この後に本当の試練が待ち受けてることをあるじはまだ知らない・・・
降りた海岸はこんな感じ。こりゃあ時化ればそこらじゅうサラシが広がって、ヒラスズキの好ポイントになること間違いなしよ!!
これはいいポイントだ!
あ!バレました?やっぱりあるじがただ健康のためにトレッキングはしませんよねえ。
今回のトレッキングは、実はヒラのポイント開拓が主目的でした。
もうわかっとるわいって?
すいません。。。
しかし一見好さげに見えるこのポイント・・・
右も左もすぐ行き止まりで、あんまり歩けない。。。
ご存じヒラスズキ釣りは足で稼ぐ釣り。
スレるのが早いヒラスズキは、一つのポイントをじっくり探るのではなく、次々に新しいサラシを叩いていくのが好釣果の鉄則。
なのに、ここは狭すぎる。。。1人で行っても2時間遊べるか遊べないか。調子が悪ければものの数十分で結果が出てしまいそう。
なんとかもう少し広く探れないものか。
磯伝いが無理なら、高まきして、行けそうなルートがないか探ってみるか。
しかし・・あかん!これは釣りのレベル超えてる。釣り竿持ってこんなことできんわ。高まきも無理。
ふ~む。まずまずのポイントではあるが、ヒラ釣りにはやっぱり狭い。あそこまでの労力を払っても来る価値はあるだろうか・・・
まあ、1回は時化たときに来て釣りしてみるけど。
そんな複雑な心境で海を眺めるあるじです。
さて、行きも大概大変だったが、急峻な登りが待つ帰り道はまさに地獄のway。
しかもやっぱり道に迷いながらの帰り道。息も絶え絶えに戻ってきた一行は、少しの休憩をはさんで、、、
次のポイント開拓のため、再び入山!過酷~~。
ヒラスズキ釣りに対する飽くなき探求心。
そして釣りはしないのにそれに付き合うまっつんもまた変人。
はじめに断っておきます。今度の開拓は先程よりもさらに難儀を極めたことを・・・
しばらく山中を尾根伝いに進んだ一行。海岸へと出ましたが、やっぱり断崖絶壁!!!!さっきのとこよりもまだ高い!
目の前に見える岬も大概高いがそれをまだ見下ろす高さ。100mくらいあるんじゃね?
もちろんこんなとこからは降りれないので、続いて尾根伝いに下りのルートを取ります。
今度は傾斜はそれほどきつくないものの、距離が長い!
あるく、あるく、あるくぅ!帰りの事を思うとげんなりします。
トレッキングトレッキング!
そしてようやくやっと谷底の沢にたどり着いた一行。
ここまでハードなトレッキングになるとは予想外。500mlのペットボトル1本分の水分しか持ってきておらず、沢の水で水分補給。まっつんワイルド~
だが、ふと気づくとすぐそこで波の音が。
近い!!
ダテグの藪をかきわけた我々の目に飛び込んできたのは!
海だ!!しかも低い!!!
しかし喜んだのも束の間続いて目に飛び込んできたのは、
先程の沢の水が滝のように流れ落ちる正真正銘の絶壁。高低差は15mほどだが、ほぼ垂直。
今度ばかりは、どこをどう見まわしてもここを降りるしかなさそうだ。
すかさずロープを用意するまっつん!しかし今回は先ほどよりも明らかに難易度が高い。
傾斜はきついし、足場のようなものが全くないまさに壁。
あるじ、既にビビりが入ってます。
しかしなんの躊躇もなく降りて行くまっつん。
マジか。。。
(滝のとこで降りたらめっちゃインスタ映えでしたけど、ビショビショになるので少し場所をずらしてます)
仕方がない。続いてあるじも意を決して降下!
へっぴり腰やなあって?めっちゃ怖いねんぞ!
特に降り始め。この体勢になる前がめちゃくちゃ恐怖でした。
さきほどの岩場はまだ傾斜が緩やかで余裕がありましたが、今度はマジですよ。
無事降り終えた先に広がる海岸は、ヒラスズキ釣りに良さそうですが・・・
本格クライミングをしてまで来ようとは思いませんわ!
どこかもう少し容易に降りれる場所はないものかとしばし辺りを探ってみましたが、、、
どこも目もくらむような高さの絶壁に守られとても釣りレベルで来れるような降り口はありませんでした。
来るものを拒むような絶壁が続く海岸線。その背後には奥深い山が控えている。最後の難所に相応しい様相・・・あんなとこを登り降りするのは、本格クライマーか、探検家くらいでしょう。
結局、降りてきた滝のところが一番低く、安全のようです。
結論。
ここは、
「ナシ」
だな。
命がいくつあっても足りん。
さあ、
また地獄の帰りwayが待っている。
そろそろ戻りますかいね!
いとも簡単に絶壁を登っていくまっつん。
続いてあるじの番。
登りは、恐怖感こそないものの、しかしこのロッククライム式の登り方。これが素人あるじには超大変でした。
結局自力だけでは登れず、まっつんが補助ロープで引き上げてくれてなんとか登りきることが出来ましたが、地獄の帰りwayの前に、膝がガクガクになりましたわ。
今から山登り、不安~
しかしね。本当に驚いたのは、
なんと!
この絶壁に
すでにロープが仕掛けられてあったことです。
まっつんが登ってる上の写真、あるいは、あるじが降りてる写真をよく見てもらうと、2本の黒いロープが垂れ下がってます。
これ実は元からここに掛けられていたロープなのです。
マジかよ・・・
つまりここは人が来ていたということ。
こんないつ切れるかもしれないビニールロープに命を預け、登山装備も命綱もなしに釣りのためにこの絶壁を登ったり降りたりしてた釣り師が本当にいたのか。
とても信じられない。まさに命がけ。どんな変人?
このときあるじは、かなりの驚きと同時に
開拓開拓といいながら、今更開拓の余地のある地などなく、全ては前人の軌跡を辿っているだけなのだと改めて思い知らされたのです。
そう。今まで開拓と称して入り込んだ地磯の全てに、結局は前人の残したルートがありました。
そしてそれは考えてみれば当然のことなのでしょう。
そう思うと、ルートを作ったであろうはるか昔の前人に敬意を表さずにはいられなくなりました。
じつは、1回目に入った山にもかつて人が通ったルートが残っていました。決してあるじ達が新しいルートを作ったわけではありません。
元々これらのルートを作ったのは、はるか昔、この地に住み着いた地元の人達だと思います。
彼らはあるじのように趣味や楽しみのためにルートを作ったのではなく、
畑を耕すのと同じように、生活のため、生きる糧を得るために、家の裏から海へのルートを作り、生活の一部として行き来していたのではないでしょうか。
今ほど安全装備も整ってなかった時代にあれだけの難所。命を落とす方も少なくはなかったでしょう。
それでも生活の為、生きるために彼らは通い続けた。
やがて時は流れ、飽食の時代。命がけで食料を獲りに行く時代は終わりはしたものの、
その末裔たちはルートを大切に手入れし、同時に釣りを趣味とする者たちもそのルートを利用するようになった。
しかしそれも更なる時代の流れと共に高齢化と過疎化が進んだことで、ルートの維持は困難となっていった。
やがて通る人も少なくなったルートは次第に木々に覆われ、忘れ去られようとしていた。
そこにたまたまあるじ達が足を踏み入れた。そういうことなのだと。
今回歩きまくった山の中でも石垣を組んで作った畑の跡をいくつか見かけました。
こんな山奥でも畑を・・・
昔の人のたくましさとしたたかさに、脱帽せずにはいられない。
そう遠い昔から今に至る流れを勝手に想像しながら、地獄のwayを帰路に就いたあるじなのでした。
ちょっと違うかな?
まあ、あるじの想像は置いといて、
まっつん、予想以上にハードなトレッキングめちゃくちゃ疲れたけど、楽しかったな!また遊ぼうぜ!!
今度はキノコ狩り行こ待ってるよ~
それでは
***************
ホリデーパーク風来望 施設案内
ドミトリー 素泊まり1泊2500円~
他、テントサイト、別館Hut、RVパークあり
レンタルカヤック
シングル艇 3000円/1艇~
タンデム艇 4000円/1艇~
BBQ 1人前1500円~
詳しくは風来望ホームページをご覧ください。
https://www.amakusa-guesthouse.com/
お問い合わせ
mail:fuuraibou-aruji@ivy.ocn.ne.jp
TEL:0969-42-3911
お気軽にお問い合わせください。
***************
釣ったヒラスズキを美味しく (2020-12-16 19:41)
永遠に「世紀のハンサムボーイ」です (2020-11-29 12:22)
このブログだけで紹介!風来望食堂の新裏メニュー (2020-11-25 21:02)
風来望Diary YouTube版 (2020-03-08 10:06)
釣りと料理とさかなさかば (2020-02-25 17:51)
これは伏線である (2020-01-14 17:20)
Posted by 風来望あるじ at 09:11│
Comments(1)
│
ヒラスズキ│
熊本│
天草
はぁ~~ 読み応えありましたよ(^-^)
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。