2019年06月20日

カヤック底物




突然ですが、
カヤックで『底物』を狙いたいと思います。


『底物』
本命、磯の王者イシダイ。


迫力満点、威風堂々とした姿形、
剛竿をもぶち曲げる剛力、
幻の魚とも言われるその希少性、
そして食味の良さ。

磯の王者イシダイ。
今まで釣ったことないが、
相手にとって不足なし!


では早速実釣とまいりましょう。



のまえに、イシダイについて少々。

イシダイは磯周りに生息する魚で、
海の底の方に居るため、
磯釣り師から『底物』と呼ばれ、
イシダイを狙う磯釣り師の事を
『底物師』と呼んだりもします。


これだけ聞いても
イシダイ釣りって別格の釣りなんだなって
気がしません?

しかもイシダイは、
サザエ、アワビ、ウニ、赤貝、イセエビなど、
あるじでもめったに口にできないごちそうを
好んで食べるスーパーグルメ。

もちろん釣りにおいても、
そんな高級食材を
惜しげもなく使用します。


にもかかわらず!


幻の魚とも言われるだけに、
アタリすらないまま終わることも
珍しくはないという・・・


イシダイ釣りは
そんなブルジョアな釣り。
庶民が絶対に手を出すべきではない。

そう思っていました。
今までは。




しかし、とある事情があって
イシダイ釣りに興味を持ったことから、
色々調べてみると、
実はそうでもないことが判明。

ウニのエサなら安いし
これはやる価値があるんじゃね?

ということで地元の元『底物師』に
師事を仰いで、入念な準備を行い、

この度、
ついに実釣となったわけですが、
さあどうなったでしょうか!?


それでは引き続き本編のほうを
ご覧ください。





カヤック底物
これが、イシダイを釣るエサ。
ガンガゼとか、ドクガゼとか、単にガゼとか
言われる、とげの長いウニです。

とげをハサミで切って、
2つハリに付けます。
ちなみにハリスはワイヤーです。



ところで、
ガンガゼは人間も食べれるウニですが、
マズいのでこっちの人は食べません。

逆に、海藻を食い荒らすので、
高級紫ウニのエサがなくなるらしく、
知り合いのウニ漁師は、
見つけると手あたり次第つぶしています。


が、所変われば品かわるで、
ガンガゼも天草のウニとして
扱ってるところもあるようです。


が、実はここに観光上の対立が。。。


天草では市をあげて、ウニフェアなるものを
行っていて、期間中(3月~5月)は
多くの宿泊施設や飲食店で
天草のウニを楽しむことが出来るのですが、


「ガンガゼは天草のウニの品質を
下げるから使うべきじゃない」
という意見と、

「ガンガゼも天草のウニじゃん」
という意見が真っ向から対立。

さあ、あなたはどっち派?


ちなみにガゼは
天草の釣具屋でも手に入ります。



話がそれましたが、
実釣の続き。

この仕掛けをドボンと海の底まで
沈めます。
後は、ただ待つだけ・・・
(カヤックはアンカー打ってます)


・・・


ほんまにこんなウニ丸ごとの餌に
食いついてくる魚がおるんか?

初めてのことに疑心暗鬼です。

それに拍車をかけるように、
何事もなく時は流れます。
1時間が過ぎ、2時間が過ぎても、
何も起こりません。

放り込んだウニを回収しても、
そのまま。
何の変化もありません。


今まで入念な準備をしてきた。

師匠から師事を仰ぎ、
必要最低限の道具を買いそろえ、
このポイントには4日間も、
大量のフジツボやキャー(黒貝)を
撒餌として撒いてきた。
今も撒きながら釣りをしている。

魚が居ないはずはない。


潮か?
確かに朝から潮は動いていない。
アンカーロープは弛み、
カヤックはアンカーを起点に
あっちへこっちへふらふら。。。

潮が変われば何かが起こるか?
そう思い、辛抱していると、
ゆっくりと上潮が効き始めた。

そろそろ何か起こるか?
と回収したウニに・・・


なんと穴が開いてるじゃない!!!
これは何かが突いた後に違いない!
ていうか丸ごとのウニを食ってくる魚がいることに感動!


しかしアタリにはまったく気が付かなかった。
もっと集中しなければならない。

エサのウニを取り換え、投入し、
集中して竿先をにらみつける。



!!!!!


アタリや!

アタリが出てる!!!



まてまて。
イシダイに早合わせは禁物。
竿が完全に舞い込むのを待つんや。

そう。
イシダイの3段引き。
その3段目の本アタリを待つんや。

ここはYouTubeでしっかり勉強した。
竿先を送り込んでじっくり待つ。


がしかし、
アタリは頻繁にあるものの、
よく行って2段目まで。
なかなか3段目まで行かない。

エサのウニを変える事、数回。


これがイシダイ釣りの醍醐味なのか!?
アタリを3段目まで持って行かせるまでの
この何とも言えない緊張感。

そんなことを考えながら
何度目かの2段引きに
竿先を海中に入るまで送り込んで
待っていると、、、

ついに竿を力強く抑え込む本アタリが!!

これが3段目の引きか!?


どりゃーーーーー!!!


鬼アワセ&ゴリ巻き。



あがってきたのは、、、





カヤック底物
こま~かイシガキダイ。。。
こいつか~。
こんなこまいのが突いてたから
なかなか本アタリが出んかったんやな。



なんて、ちょっと不服そうなコメントを
しておりますが、イシガキダイも
イシダイに並んで「石物」といわれる魚。
初の底物釣りでゲット出来て超嬉しいです!

しかし本格的な底物師に言わせると、
ちびっこイシガキダイは
「エサ取り」にすぎない。
師匠に話しても笑われるのが
関の山だろう。満足できるもんではない。


次こそは本イシ!
それもクチグロとかギンワサと呼ばれる
特大サイズを!!



と思いましたが・・・




カヤック底物
同じようなパターンで
次に上がってきたのも、
同サイズのイシガキダイ。



このあと、潮が下げに転じてからは
アタリも多くなったものの、
早合わせですっぽ抜けたり、
途中でばらしたりで、
もう1枚イシガキダイを追加しただけで
餌切れ。終了。





カヤック底物
結局、初「カヤック底物」は
イシガキダイ3枚という結果でした。
次は本イシ釣るぞ!!

最後に釣れた1匹は少し大きかったので
キープして残りは2匹はリリースしました。
クチジロになったらまた会おう。





カヤック底物
本日使ったタックル。
スジアラ用に揃えたつもりが、
実は正体がタマンだったと判明し、
やる気をなくしてそのままになってた
バスロッドとベイトリール。

アブ:ワールドモンスター
シマノ:オシアカルカッタ


実は師匠からタックルも譲り受けたのですが、
まずは自分の道具で試してみます。


しかしイシダイ釣りは道具が多いのが、
カヤックの場合、難点やね。


一緒に写り込んでいる袋には、
撒餌のフジツボやキャーが満載だった。

クーラーを置く場所がなくて、
釣った魚は、餌のガゼを入れていた
青い籠に一緒に入れて活かしてました。
(釣りしてる間は、蓋してロープでつないで
海中に入れてました)

他にもアンカー+アンカーロープでしょ。
ウニばさみやら、ウニ通しやら、小物も多い。
結構考えていかんと、
カヤックに乗せきれません。


でも面白い。

本イシ釣るまで、
カブセ(撒餌)も頑張るぞ!

待ってろよ







それでは


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